SMLデータ処理ソフトウエアとは?
SMLとはSpecific Migration Limit (特定移行成分限界値)のことです。
食品接触材料(FCM)に含まれる化学物質が食品(疑似溶媒)に溶出(移行)する量には私たちの健康安全を担保するために化学物質それぞれに移行量が制限されています。その制限値がSMLです。移行モデルを採用したSML6ソフトウエアは解析結果による溶出量がSML値を超えるのか、それとも超えないのかの適否を判定します。
通常は溶出量をHPLCなどの分析機器を使って測定しますが、移行モデルによる理論的な計算で溶出量を算出することができるものなのでしょうか?
移行モデルによるスクリーニングアプローチとは
実際の移行より過大評価をするように設計された科学的な証拠、測定データに基づいて拡散モデルを適用し、材料や製品中の化学物質の残存量に基づいて、想定される移行を計算することができる。
SML6ソフトウエアとは何か?を簡潔に説明するためSML6の小冊子を作成しました。
AKTS_SML6のパンフレットはこちらからダウンロードできます。
小冊子の内容をさらに詳しく説明しています。
SML6セミナー2018年の説明資料(パワーポントファイルはこちらから)
移行モデルによるスクリーニングの流れ EUで使われる溶出試験用チャンバー
SML5ソフトウエアの取扱説明書はこちら
なおSML6の操作説明書は完成までしばらくお待ちください。(2019_04_22)
SML6ソフトウエアの試用をご希望の方はご連絡ください。
希望される方はSML6ソフトウエアに入力する実験条件①~⑧をお知らせ下さい。
図-5のような溶出試験結果報告書を提出します。
①食品容器形状あるいは溶出試験条件
(ポリマーフィルムの形状と食品疑似物の容量)
②ポリマーフィルムの種類(多層膜はそれぞれの種類)
③厚み(多層膜はそれぞれの厚み)
④食品疑似物の種類(SML6データベースから選択可能)
⑤移行する化学物質の名称とポリマー中の濃度(mg / kg )
⑥食品疑似溶媒とポリマー間の分配係数(不明でも可)
⑦溶出試験の設定温度と暴露時間
⑧または保管温度と保管時間
とくに②と⑤はSML6のデータベースから検索して定義するのでCAS.Noでお知らせ願います。
図_5
SML6による解析例やオプションソフトウエアの取扱説明資料を掲載します。 2019_04_28
資料No タイトル PDFファイル名
SML6_01 SET_OFF解析機能(裏移り現象解析)とは SML_01 [ch0]
SML6_02 リサイクルにおけるPETボトル容器の汚染/ワーストケース SML_02
JRC資料 EU規則No.20/2011_移行モデル_実用ガイドライン 移行モデル_ガイドライン