AKTS+熱分析データのテクニカル・ノートを掲載しています。
TN-No. テクニカル・ノート タイトル PDFファイル名
AKTS_15R
このテクニカルノートは先に発行したNo.AKTS-14の続編で、測定物質はLPO(過酸化市ラウロイル)です。
LPO(融点53~57℃)はSADT温度の推定が困難とされており、融点以下の固相状態におけるLPOの熱分解反応の測定データからSADTを予測することです。昇温速度を0.015K/minから0.20K/minと12日間におよぶ51℃の等温条件の測定データからSADTを算出します。
AKTS_15_2023_LPO.pdf
AKTS_14R
0.8mL耐圧容器+⼩型反応熱量計によるAIBNのSADTの決定
テクニカル・ノートNo.AKTS_13Rは試料容器がガラスバイアルを使用したため、分解反応による容器内部の圧力上昇に耐えず、ガスリークにより、発熱反応の途中で吸熱反応が混在することになった。メタル製・耐圧容器により完全な密封条件で再度、測定を行いました。No.AKTS_13Rと同様のSADTシミュレーションを実施した結果はSADTは46.3℃(50kg)が得られました。mLサイズの耐圧容器による熱流信号は、DSCのmgサイズから得られる熱流信号に比較して十分な感度が得られ、高感度測定の利点を最大限、引き出すことができます。
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AKTS_13R
mLサイズ小型反応熱量計によるAIBNのSADTの決定(ガラスバイアル瓶)
AKTSが文献発表した“アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を用いたSADTシミュレーション”によれば、DSC測定によって反応性化学物質の熱危険性を決定する方法について,アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を用いてSADTシミュレーションを試みた。DSC測定は固体でのAIBNの分解速度について,融点以下の72~94°Cの温度で調べた。このためには。DSCの昇温速度は極めて低い昇温速度が必要となる。本ノートではmLサイス小型反応熱量計を使用し、昇温速度は0.03~0.19K/minと通常のDSC測定で使用される0.5~8K/minに比較して1/20程度の0.025~0.20K/minとしました。ガラス・バイアルを試料容器とした結果、分解反応による容器内部の圧力上昇に対してセプタムのよる密封は不十分でガスリークしています。測定データとしては不完全さが残るのですがAKTS_TK・TSのSADTシミュレーションの結果では50kgサイズで47℃~49℃となりました。
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AKTS_12R
DTBP+Toluene20wt%の分解反応をモデルフィッティング解析する。
熱危険性評価の代表的な標準サンプルであるDTBP/トルエン のDSCデータを使ってAKTSソフトウエア/TK,TKsd,TSではどの ように解析することができるかをNo.AKTS_10R,11R,12R にまとめました。
トルエンのDSCデータは本来1個のピークのみが検出されるのですが、測定サンプルの準備段階で試料容器内の空気が取り込まれることにより小さな1st_peakと2nd_peakのDTBPメインの熱分解反応の2個の発熱ピークになることがあります。
本ノートでは2つの発熱ピークをピーク分離して①1st_peak, ② 2nd_peak および ③1st_peak+2nd_peak の3通りでTMR24を算出しました。TMR24値は③の全peakを使って解析すべきであることは常識的な判断でも言えることですが、3つの結果を比較することで、同じ結論になっています。
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AKTS_11R
DTBP+Toluene20wt%の分解反応をピーク分離して解析する。
熱危険性評価の代表的な標準サンプルであるDTBP/トルエン のDSCデータを使ってAKTSソフトウエア/TK,TKsd,TSではどの ように解析することができるかをNo.AKTS_10R,11R,12R にまとめました。
DTBP/トルエンのDSCデータは本来1個のピークのみが検出されるのですが、測定サンプルの準備段階で試料容器内の空気が取り込まれることにより小さな1st_peakと2nd_peakのDTBPメインの熱分解反応の2個の発熱ピークになることがあります。
本ノートでは、もし1st_peakが検出されなかったことを仮定して、2nd_peakのみの2nd_peakのみ注目し、TKsdによりその反応モデル式を求めました。熱安全性評価に注目しないで、反応機構に焦点を合わせた解析結果です。
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AKTS_10R
DTBP+Toluene20wt%の分解反応をモデルフリーで解析する。
熱危険性評価の代表的な標準サンプルであるDTBP/トルエン のDSCデータを使ってAKTSソフトウエア/TK,TKsd,TSではどの ように解析することができるかをNo.AKTS_10R,11R,12R にまとめました。
本ノートはAKTS_TK+TSの標準的なフリーモデルの解析手法でTMR24を求めた結果、TMR24=74.9℃を算出しました。
これはテクニカルノートNo.AKTS_12Rでピーク分離した2つのpeakを足し合わせたTotal_Peakによる解析結果の76.6℃よりも低く、より安全サイドの解析結果となっています。一方、AKTS_TKsdを使って反応モデル式を探索する場合、ピーク分離をしないで生データのまま解析すると、想定される反応式と実測データのFitting計算にずれが生じ、反応モデル式の探索がうまく行かないことがわかりました。
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AKTS_9R
無水酢酸の水和発熱反応をCRCとAKTSソフトウエアで解析する。
AKTSのTK,TSソフトウエアは熱分析装置のDSCデータで昇温測定データを解析することが多く、一方、SuperCRCなどの小型反応熱量計は等温測定を利用が圧倒的に多くなります。今回、CRCで無水酢酸の水和反応データ(等温測定)を得たので、AKTS_TK&TSソフトウエアで解析した。解析内容は ①反応モデル式の探索、および②数mLの反応プロセスデータからSADT解析機能を使って数10mL、数100mL、数Lスケールアップのシミュレーションを紹介です。
AKTSソフトウエアがDSCデータだけではなく、小型反応熱量計の測定データにも有用な解析が得られます。
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AKTS_8R
AKTS_TAdm による熱流信号のジュール熱校正の仕組み
AKTSの反応速度論解析のTK_TSソフトウエアは、3階建て構造で、1階部分にTAdm(熱分析データ・マネジメント)という汎用解析ソフトウエアがあります。 当社で製作しているリチウムイオン電池の熱流検出モジュールや熱量計ではTAdmソフトウエアを品質管理ツールとしてジュール熱補正をしています。本ノートではTAdmによるジュール熱感度校正の全貌を紹介しています。
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AKTS_7R
自触媒反応の反応モデル式を決定する
TKTS_06ではこの反応が自触媒反応を示す顕著な特徴がありました。それではこの自触媒反応の反応モデルはどのように記述されるのでしょうか?知りたくなります。AKTS_TKソフトウエアには、AKTS_TKsdという加速試験データから反応モデルを探索機能がバンドルされています。この機能を使って求めた反応モデル式の解析結果をご覧ください。
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AKTS_06R
AKTS_TKの解析結果が実測値と一致しない場合の対策
測定サンプルが自触媒反応を示す場合、TMR値やSADT値の予測精度が低い場合があります。測定データとして利用する昇温測定データは0.5~8.0K/minのWindow幅で10倍以上のレシオがあるのですが、長期間の熱安定性を評価する場合このWindow幅をさらに大きくする必要性があります。0.5~8.0K/minの昇温測定データに加えて、等温データ(0K/min)の測定データを1個加えることです。等温測定データはフリーモデル解析による予測結果を検証データとして利用するのですが、この等温測定データを昇温データに加えることにより、反応速度論パラメータの精度を向上させることができます。
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AKTS_05R
昇温データに等温データ(0K/min)を加えるメリット
DSCの昇温速度の推奨条件は0.5K/min~8K/minですが、さらに等温測定データを1個加えると解析精度がさらに向上します。等温条件は何℃に設定すれば良いか?は0.5~8K/minの測定データから求めることができます。
さらに等温条件で得られた反応率曲線から数10通りの反応モデルと測定データ回帰曲線の残差が少なくなるものを探索しながら、赤池情報量規準の統計理論により取り込むことにより、より妥当な反応モデルを探索することができます。
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